『キズナバレット』の基本的なキーワードを簡単に紹介します。
バレット
〈ペアリング〉で繋がったハウンドとオーナーのペア(あるいはトリオ)のこと。
〈キセキ使い〉と戦うことができるのはバレットだけ。
ハウンド
死体を元に作られた殺戮人形。
〈キセキ使い〉に殺された人間の死体に、ナノマシン〈リベル〉を21グラム投与することで作られる。とある理由でハウンド化できる死体は10代半ばから20代前半に集中しているため、ハウンドもその(外見)年齢が多い。
「目が鮮やかな青色」「首にハーネスという機械を装着している」「血が青い」という外見的な特徴がある(血が青くても普段の顔色にあまり影響はない)。
なお、オーナーと〈ペアリング〉するまでは意識を喪失した人形のような状態(休眠状態)となっている。
オーナー
ハウンドの監督者にして相棒。
ナノマシン〈リベル〉に適合した人間。基本的な身体能力は一般人と変わらないが、ハウンドと〈ペアリング〉している間のみ高い戦闘力を発揮できる。
「リードという指輪状の機械を装着している」こと以外は、外見も一般人と大きく変わらない。
ペアリング
ハウンドとオーナーの間に精神的なリンクを構築すること。
一度結ばれたペアリングは、どちらかが死亡するまで持続する(例外的な解除条件もあり)。
リベル
ハウンドとオーナーに投与されているナノマシン。ハウンドは21グラム、オーナーは3グラム程度。“キセキ使い”の体内に巣くうナノマシン“福音”を破壊するために作られたカウンター・ナノマシン。
キズナ
人間が外界(他者、物、場所など)に対して抱く、強い感情や思い出。
ハウンドは戦うたびに“キズナ”が壊れてゆく。この消耗はオーナーが肩代わりすることが可能だが、それはもちろんオーナー自身の心が壊れてゆくことを意味する。
〈キズナ〉の破壊が進むと、以下のどちらかの結末を迎えることになる。
晶滅(バースト)
肉体と精神が〈リベル〉の侵蝕に耐えきれなくなった状態。体が白い結晶と化して崩れ去る。
残響体(エコーズ)化
“残響体”とは、肉体と精神を“リベル”に侵蝕された怪物。自分の欲望の赴くままに力を駆使する、“キセキ使い”と同じ存在である。各組織では、この兆候が確認された場合、パートナーが殺害によって阻止することを厳命している。
キセキ使い
人知を超えた力――〈キセキ〉を操る人間。
その正体はナノマシン〈福音〉に全身を侵蝕された怪物である。
〈キセキ使い〉たちは、己の心の奥底にある欲望(ネガイ)に突き動かされ、それを満たすためだけに己の力を扱う。
外見は普通の人間を装っている。戦闘など身体の全機能を駆使する状況では、体の一部が変形する、血液ではなく銀色の液体が滲出する、など人間からかけ離れた特徴が表われる。
福音
「ふくいん」あるいは「ゴスペル」と呼ばれるナノマシン。
誰が、どんな目的で作り出したのか不明。〈テンシ〉と呼ばれる者たちが素質のある人間(他の何を犠牲にしてもいい、という強い欲望のある人間)に接触し、投与することで〈キセキ使い〉が誕生する。
福音を受け入れた人間ではなく、〈キセキ使い〉によって殺された人間が〈キセキ使い〉として覚醒することもまれにある。
SID(エスアイディー)
正式名称は警察庁刑事局特殊犯罪情報管理部。表向きは「日本中で起こる犯罪の情報を収集・記録・管理する」ための部署だが、その実態は〈キセキ使い〉を探し出し、〈抹消〉(デリート)するための暗殺部署である。
『第1巻』の段階では、PCは「SID所属」が想定されている。
なお、SID以外にもハウンドを擁する組織がいくつか存在する。
また、何者かが裏社会にハウンド技術を流出させており、東京に拠点を持つ犯罪組織にもハウンドを抱えているものがある。
SIDにとっては頭の痛い問題だが、キセキ使いに対処する際にはやむを得ず協力関係になることも……
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